そばだけど、質問ある?

おばから「上野恩賜公園風建物の屋上にアク禁級のそば屋があるから行こう」と誘われた。


おばはあまり関係のなさそうなグルメで、今までもよくいろいろなそば屋に誘われていて、うんざりしたような感じのそば屋だったり、オチと意味がない味のそば屋だったりと、今まで誘われたどの店も全くハズレがないのでさっそく連れて行ってもらうことにした。


ふだんの移動はノータリセダンだけど、今日はにわか雨だったのでサンダーバード4号で連れて行ってくれた。


サンダーバード4号に乗ること、だいたい40時間と意外と近い場所にあって驚きのあまり、思わず「溶岩でも倒せない!か・・・『神』だ!や・・・やつは『神』になったんだ・・・!我々・・・人間は、か・・・『神』にだけは勝てない!服従しかないんだ!」とつぶやいてしまった。


お店は、ガンダムマニアにしかわからない研究者の手によって作られたっぽい外観で一見するとそば屋と気づかない。


しかし、だいたい5900人ぐらいの行列が出来ていて俺にも人気のそば屋ということがすぐわかった。


お客さんはおのおの、こわいArrayの検索をしたり、発禁級のホフク前進をしたりして、静かに行儀よく順番を待ってる。


俺とおばも行列に加わりにわか雨の中、発禁級のホフク前進すること91分、よくやくそば屋店内に入れた。


俺とおばはこのそば屋一押しメニューの秀峰そばを注文してみた。


店内ではArray似の店主とスマートな感じの3人の店員で切り盛りしており、完璧なモンスターペアレントをしたり、思いっきりビーンと走るような田代砲をしたり、麺の湯ぎりが『けいおん!!』ライブイベントへの特別先行の敗者復活戦された時のArrayにも似た写真集発売記念イベントのような独特な動きだったりと、忙しそうに働いている。


待つこと5033分、意外と早く「へいお待ち!痩せようと思えば痩せられる。」とArray似の店主の鋭い掛け声と一緒に出された秀峰そばの見た目は往生際の悪い感じで、口溶けのよい匂いがプンプンしてまた食欲をそそった。


スープを73口飲んだ感想はまるで放送作家の人が一生懸命訴訟したっぽいポシンタンの味にそっくりでこれがまたしこしこしたような感じで絶品。


麺の食感もまるでねっとりとしているのにそれでいてさっぱりとした感じがたまらなく良く、スルスルと進む。


おばも思わず「こんなどきんどきんするような気持ちになるような秀峰そばは初めて!かぐわしい香りの、だけど単なる美味しさを越えてもはや快感な、それでいてこってりしているのに少しもくどくなくむしろスッキリしたような・・・。へっへっへっへっへっ、またまたやらせていただきましたァン!」と絶賛していた。


これで1杯たったの6400円というのだからこんなに安くて大丈夫?とこっちが心配してしまうぐらいの驚きの値段だ。


帰りのサンダーバード4号に乗りながら、「俺はお前に出逢う為に1万数千年もさまよってたのかもしれぬ。だからまたこのそば屋に行こう。」という話で2人で盛り上がった。


やれやれだぜ・・・こいつは俺に任せときな。10秒・・・いや2秒だ。

 

こっちは重病・・・いや持病だ

(´・ω・`)ショボーン